山あいの集落の、本家母屋に寄り添う若夫婦家族のための離れの新築工事です。
アプローチとなる前庭を、母屋とともに取り囲むL型平面の平屋を計画し、母屋との距離を程よく保ちつつ、それぞれの建物が引き立てあうように、低い構えのオーソドックスな和の佇まいとしました。
「陶」という地名が指し示す通り、この地域は古くから瓦や須恵器が焼かれてきた。母屋の屋根の葺き替えで地上に下ろされていた地元産の「福」「寿」が対になった縁起のよい鬼瓦を2組、新築の屋根に再利用し、地域固有の歴史的景観の継承を図りました。
玉島 陶の家