カワセミも飛来する美しい用水と桜並木が見える場所にありながら、川に背を向けるように建っていた酒津の古民家を、緑と水の美しい環境を楽しめる「水辺のカフェ」へと再生しました。
1階の座敷席は建具を取り払い、庭が一望できる開放的な空間設えました。再生以前は浴室だったカウンター席は、春には対岸の満開の桜並木を独り占めする特等席に。カウンターのペンダント照明には、暖かな光の質を求めて、エジソン球を採用しました。
建物と水辺を近づけるために用水側に開放的な回遊型のデッキを設え、敷地内を通る暗渠の蓋も撤去し、川魚が群れ、ホタルが舞う水辺環境を取り戻しました。
倉敷酒津 カフェへの再生
【Before】
用水側に設えた開放的な回遊型のデッキ
樹間をくぐり、水路を跨ぐカフェ入口へのアプローチ。用水対岸へと視線が抜けていく
【Before】
福田義勝氏の作庭によって、右側道路と絶妙な距離感が保たれた
用水側は水の流れに調和した和の意匠に
家の灯りが水辺を照らす夕暮れ時
【Before】
2階座敷席からは、水辺の離宮の浮遊感を堪能できる