肩を寄せ合う町家の暮らし。倉敷美観地区本町通りで隣り合う3軒(上島提灯、antique et cafe Felicite、仁科建築設計事務所)が連携して、垣根を越えた庭づくりを行い、豊かな広がりのある環境を整える計画です。
街中では、自宅の庭木が家の敷地に伸びないように、枯葉が落ちないように配慮する風潮もありますが、この場所は、互いの家の庭木が垣根を越えて伸びのびと枝を伸ばし合い、狭いながらも豊かな環境を整えることを目指しました。

ご近所仲間が集まってバーベキューパーティーを開いたり、気候の良い時季にはオープンテラスランチを楽しむなど、植栽がもたらす豊かな広がりが、ご近所との交流を生み出すきっかけのひとつを作り出した事例です。

三軒共有の庭づくり

施設名
上島提灯・antique et cafe Felicite・仁科邸
所在地
倉敷市本町
竣工
2008年
作庭
福田 義勝・松冨 肇

仁科邸から焼杉板塀越しの眺め