TRXファンクショナルトレーニングを軸に、専門知識を備えたスポーツトレーナーが、甲子園を目指す高校球児、競輪や競艇、野球などのプロのアスリートを支えるパーソナルトレーニングジム「P.ras+」の新築工事です。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物が立ち並ぶ、防火地域という厳しい規制のある立地から、火災に強い燃えしろ設計を導入し、柱や軒裏、全面ガラスの骨組みにも、木の素材をそのまま表す木造建築を目指しました。
大断面集成材を柱や梁の一部の採用することで、トレーニングルームの大空間を柱の無いワンルームで実現。
「都市の木質化」という現代的課題に応える「木づかい」ある建築によって、防火地域の郊外の幹線道路沿いの街並みに潤いを与え、また、木造の選択が建設費のローコスト化にも繋がりました。
幹線道路沿いの南側は木製サッシの全面ガラス張りで窓を高くとり、住宅地が迫る北側は屋根を低く抑えることで、存在感を示しつつ周囲の住環境への影響に配慮した「気づかい」ある建築としました。
北に狭く、南に広い末広がりの敷地形状を素直に建物平面に写しとることで、メガホン形状の内部空間を生み出し、スポーツを愛する運営者、そして利用者に、メガホンで声援を送るという想いもこの建築に込めています。
北面内部は全面鏡張りとし、ジムの床はスポーツ仕様の高品位人口芝を全面に敷き詰め、野外フィールドのような明るく開放感を室内空間に創り出しました。
メガホン型トレーニングジム