江戸期以前に歴史を遡れる古くからの集落にあり、周囲には平屋の古民家も多く点在する地域の新築工事です。
旗竿状のアプローチを抜けた先に広がりのある空間を確保できることから、家庭菜園や薪割り、バーベキューなどのアウトドアライフを存分に楽しめる、大地と周囲の景観が一体となった開放的な平屋の住宅を計画しました。

東西に長く建物を構え、玄関から庭へは通り土間が貫通。来客時や趣味のスペースとしても活用できる和室を設け、独立していながら通り土間によって繋がりも両立しました。

敢えて3畳程度に抑えた3室の子ども部屋は、造りつけの二段ベッド、机、収納などを効率よく配置。
北側のプライベートな個室群に対して、リビングダイニングは床を40cm下げたスキップフロアとし、家族が自然に集まってきたくなるような空間を実現しました。

倉敷浜町 通り土間のある平屋の家

所在地
倉敷市浜町
竣工
2016年
延床面積
123.03㎡
設計
仁科建築設計事務所
施工
株式会社 なんば建築工房
作庭
福田義勝

戸袋内に完全収納できる防犯と視線の制御を備えた大型の格子戸

キッチンの前板をはじめ室内各所の無垢材は、トラック一台分の施主支給の木材を使用