築40年超のリフォーム済タウンハウスを購入した施主からの要望は、夏場に西日で熱気がこもりがちな玄関ホールの環境改善でした。
玄関脇のフィックス窓のスペースを活用し、通気、採光、防犯、収納、表札、郵便受けなど多様な機能をバランスよく盛り込んだ木製家具と建具を組み込み、上質で快適な玄関空間へと改善しました。
郵便受けを兼ねた収納家具には飾り棚として利用できる天板を設え、下部は通気用に網戸付きの内倒し窓を設置し、外光で足元を明るく照らしながら、取り入れた外気を玄関吹抜け上部へと抜く仕組みも備えています。
窓に追加した木格子は、防犯性を高め、自然光が生み出す光と影の演出が玄関空間を美しく引き立てます。
既存の玄関灯は、防犯性と省エネ性を向上させる人感センサーを組み込んだLED照明とし、照度、色温度にも気を配った暖かな明かり溜りをつくりだしました。
14戸からなるテラスハウス全体の住環境向上にもささやかながら貢献しています。
テラスハウス・玄関まわりの小改修