銘菓「むらすずめ」の素朴なおいしさが大原総一郎氏をはじめ倉敷民藝館初代館長の外村吉之助氏等、地域の人々に長く愛され続けた明治創業の老舗和菓子店 旧「鳥羽屋」。
廃業後約40年を期に、この町家を継ぐことになった次代ご夫婦がUターン入居するための再生計画です。
座敷、通り土間、中庭からなる母屋の骨格は度重なる増改築により、昼なお暗い台所に象徴されるような多くのひずみが各所に蓄積されていました。減築を含む大掛かりな耐震補強と、間取りの見直しを行い、明るさと快適さ、そして町家に住まう誇りをも取り戻す住環境の整備を心がけました。
旧「鳥羽屋」和菓子屋店舗兼住宅の再生