自分が暮らす街の中で、自分の、そして周りの人々の日々の暮らしがもっと豊かで楽しいものとなるためには、既存の環境をどの様に改善し、また今は不足するどのようなものを新たに施していけばよいのか、いろいろと常に思案を巡らせる職業的性分から考えてみた倉敷市民会館街区の再生提案です。

当時、当事務所にインターンシップで来てくれていた3名のカナダ・トロント大学の建築学生との楽しい共同作業となりました。文化都市を標榜する倉敷において、街の大切な文化的施設である市民会館周辺のあまりに貧困なアプローチ動線の現状を残念に思っていたことから、この街にまだまだ不足する歩いて楽しい歩行者空間の回遊性向上とネットワーク化によるウォーカブルシティへの転換を訴える契機として、2018年開催の第6回「建築家のしごと展」にて展示発表したものです。

街への提案