築後40年が経過した古いマンションのローコストリノベーションです。
マンションは、9階建て全49戸と建築規模は大きなものですが、3LDKの間取りは一戸当たりの床面積が48㎡で家族向けとしては狭く、天井も低く、遮音性能も劣っていました。
 
そののような環境下であるからこそ、上下両隣を互いに気遣いながら暮らす、どこか長屋的な穏やかな暮らしかたがあります。
子どもたちは、テレビを持たない施主の生活スタイルをものともせず、隣の老夫婦宅に上がり込んでテレビを見せてもらう微笑ましい「暮らしの知恵」をいつのまにか身に付けていました。

自己完結型のハイスペック新築マンションとは対極的な、現状を容認した上でのローコストな改修を計画。細分化されていた各個室をLDKへとワンルーム化し、さらに動線を回遊化させることにより、風通しよく一体感ある住まいとしました。
四方柾の桧柱と七島藺草の畳で仕切られた小さな子ども部屋には、施主の希望により、ご実家から譲り受けた古建具を組み込みました。

古参マンションのローコストリフォーム

所在地
倉敷市鶴形
竣工
2014年
延床面積
47.97㎡
設計
仁科建築設計事務所
施工
株式会社 久山建創