かつて産業と交通の動脈として長年にわたって高瀬舟が就航し栄えた高梁川沿いの小さな集落。近年、空き家や空き地が増加していくなか、この地に古くからお住まいのご家族から、ぽっかりと空いてしまった隣地を、親しい方々と気兼ねなくゆったりとした時を過ごす場所にしたいと望まれ、小規模かつ簡素なセカンドハウスを計画しました。

関係性豊かな地域環境の再構築を目指して、地域の景観と調和した瓦葺の軒深い佇まいとし、室内外をつなぐ回遊動線として、土足のまま出入りできる土間空間を設けました。

総社ちいさな家

所在地
総社市中原
竣工
2023年
延床面積
60.11㎡
設計
仁科建築設計事務所
施工
株式会社 サクラボ
作庭
庭や サカモト
アイアンワーク
tessen 山田幸一郎